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- Newer : 第2話 戦うおっかさん~家庭内の秩序は私が守る!(其の二)~
- Older : 大家族スペシャル~はじめに~
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おこんばんは。
ついに新連載「大家族スペシャル」やらかしちゃいました。
まず本編をお読みになる前に、前回の「大家族スペシャル~はじめに~」をお読み下さい。
再度警告しておきますが、「そんなんありえんやろ!」な御都合主義満載な
マイ設定ごり押しのふざけきったストーリー展開なので、御了承下さい。
なお、DFFキャラが登場していますが、どのキャラも原作のかっこよさは微塵もありません。キャラのイメージをぶち壊す恐れがあるので、読後ショックを受けても批判・クレームの類は一切受け付けないので、悪しからず!
特にうちのライトさんは完璧におっかさんキャラです。
所帯じみた、ぬかみそ臭いライトさんがイヤな方はここを見なかったことにして、そのままお戻り下さい。
それでも「読んでもいいよ~」っていう勇者な皆様は、
「つづきはこちら」からどうぞ♪
大家族スペシャル
Warning!
この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件・版権元などにはいっさい関係ありません。
第1話 戦うおっかさん~家庭内の秩序は私が守る!(其の一)~
大家族の日常・・・それは平穏な生活に隠された終わることのない激闘の日々。
この物語は、そんなある一家の波乱万丈な日々のドラマを綴ったものである。
まだ薄暗く日も昇らない早朝。
隣で大地を揺るがすような大鼾をかき、安眠を貪っている巨体の男を起こさないよう
こっそりとベッドから起きだす。
そのまま寝ぼけ眼の自分を叱咤するかのように冷水で顔を洗い身支度を終えると、
颯爽とした足取りで戦場へと向かう。
三角巾と割烹着で武装した勇者が向かう先は・・・キッチン。
闘いの火蓋が今、切って落とされようとしている。
「来るがいい、全力で応えよう。」
妻として、そして9児の母として、自分にはなさねばならぬ使命があるのだから・・・。
伝家の宝刀ならぬ愛用の包丁を手に、勇者は戦いに挑むのであった。
華麗な手さばきで包丁を振るい、次から次へと獲物を裁いていく勇者。
彼が次のターゲットに切りかかろうとしたそのとき。
「おはよう、母さん。」
不意に声をかけられ、振り向く勇者。
「僕達も手伝うよ。ね?フリオニール」
貴公子然とした甘いマスクに朝からまばゆいばかりの笑顔を浮かべ、
次男セシルはほぼ同時に起きてきた弟に聞いた。
「あ・・・ああ。もちろんだ。」
一見、優しげな笑顔の裏に有無を言わさぬ圧力を感じとった四男フリオニール。
心の中では「ああ、庭ののばらに水をやらなくては・・・」と思っていたが、
こんなときの兄には逆らわないが賢明だ・・・そう判断した。
かくして思わぬ援軍を得た勇者もとい母は朝食の支度を再開した。
次第にいい匂いの立ち込めるキッチン。
家族全員の朝食もほぼ完成し、後は夫と子供達に持たせる弁当を準備するだけ。
と、ふいに2階からドタバタとにぎやかな足音が響いてくる。
「ママー!おはよう。」
勢いよく階段を駆け下り、大好きな母に抱きつく末っ子オニオン。
でもまだまだちびっ子なので、長身の母の腰に抱きついたに過ぎなかったが・・・。
「おはよう、お母さん。お兄ちゃん。」
控えめな微笑みを浮かべ、次に降りてきたのは可憐な美少女。
「こら!よさないか。それよりお姉ちゃんと朝食の準備を手伝ってくれ。」
じゃれ付いてくる末息子を一喝すると、
「ティナ、オニオン。テーブルを拭いて、皿を並べてくれ。」
てきぱきと指示を出す母、ライト。幼い息子でも決して甘やかさないのが一家の掟。
「はーい!ママ」
返事も元気よく、大好きな姉と一緒にはりきって朝食の準備を手伝う末息子。
しばらくして、のそのそと階段を下りてくる巨大な人影。
「あ、パパー!おはよう。」
「ああ、おはよう。」
新聞を片手に、どっかと食卓に付いたのはこの家の大黒柱ガーランド。
見上げるほどの長身に筋骨隆々とした立派な体格の偉丈夫だ。
妻が淹れてくれたコーヒーを美味そうに啜りながら、新聞を読みふけっている。
机の上の煙草に手を伸ばそうとして、妻にぴしゃりと伸ばした手を叩かれた。
そろそろ朝食の準備も終わろうかというとき、
2階からのろのろと降りてくる二人の青年。
二人ともかなりの低血圧のようで、いまだ寝ぼけ眼のままだ。
「遅いぞ!クラウド、スコール!」
まだ目が醒め切らず、ぼんやりしている長男クラウドと
寝起き際で不機嫌な五男スコール。
「・・・うるさい。壁にでも怒鳴ってろ。」
これで家族全員集合か・・・と思いきや、誰かが欠けていることに気付いた母。
「そういえば、バッツとティーダ、ジタンはどうした?」
「・・・興味ないな。まだ寝てるんじゃないのか?」
「そうか。わかった。」
言うが早いか、おもむろに最終武器「愛のフライパン」を取り出す母ライト。
そのまま野生の豹のごとき俊敏さで2階へ駆け上がった。
いったんEXバーストスイッチが入った母を止める術は一家の誰にもあるはずもなく、
後に残されたのは、呆れ顔の夫と子供達。
「あ~あ。僕し~らないっと。」
バタン!
子供部屋のドアを乱暴に蹴り開けると、そのままつかつかと部屋に入る。
いまだ安眠を貪るバカ息子どもを一喝する母。
「バッツ、ティーダ、ジタン!今すぐ起きろ!」
「むにゃ・・・うるっさいな~~~。」
「う~~~ん、あと5分。いや1分でいいから寝かせて~~~」
「カンベンしてくれッス・・・かあちゃ~ん。」
なんのかんの言ってちっとも起きる気配を見せないバカ息子どもを見下ろす
母ライトのアイスブルーの輝きをたたえた鋭い三白眼がすっと不吉に細められた。
「美人が凄むと恐い」とはよく言うが、古代の名匠による彫刻を思わせるほど
完璧なまでに整った彼の秀麗な美貌は、こんなとき恐ろしいまでにその迫力を増す。
「10秒だけ待ってやる。その間に起きなければ・・・。」
言いつつ、「愛のフライパン」を振り上げる。
「10、9、8、7、6、5、4、3、2、1…そこまでだ!」
ばこーん!
そのまま勢いよく3人の頭めがけて振り下ろす。
「「「・・・つってえ~な!!」」」
あまりの痛さに一気に目が覚める息子達。
「ほら、ぐずぐずしてないでさっさと顔を洗って来い。
朝食の準備もできている。身支度が整ったら降りて来い。」
2010/01/11 大家族スペシャル Trackback() Comment(0)
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